wizd互換サーバ

 Windows共有、DLNAサーバについては一段落したんで、DVX-500aのことを考慮して、Syabus系のサーバ(wizd、uzu等)も組み込んでおきたい。

Windows上で動作するSyabas系のサーバに関しては、フリーのuzuの他、各メーカーからも純正品が色々存在する。ってことで、色々と試してみました。

BUFFALO PCast Media Server 2.1b

 DVX-500aから問題無く認識。さらに、DVX-500a側で、サーバの登録をしなくても自動的にサーバを検出する。これは楽。
 動画、音声、CGとも問題無く再生可能。ただし、全再生は出来るが、ランダム再生が出来ない。サーバ側で、再生順をランダムに設定することは出来るが、この場合クライアント側で任意の切り替えが出来ないため、実質使い物にならない。
 M3Uプレイリストはサーバ側で解釈してくれるため、再生可能。

BUFFALO PC-P1LAN付属 メディアサーバ V1.0.01

 PC-P1LANで、BUFFALOメディアサーバってメニューがDLNAと別途存在するので、てっきりwizd準拠のサーバかと思いきや、れっきとしたDLNAサーバだった(^^;)。
 中身はDIGIONではなく、MEDIABOLIC製。OEMOEMなんだけど、DIGION以外のDLNAサーバ製品初めて見ました(^^;)。

 こちらは、DLNAサーバってことで、DVX-500aからはアクセス不能。逆にランダム再生等はサーバに依存することなく、PC-P1LAN側で問題無く行えた。

 M3Uプレイリストに関しては、DiXiM同様、フォルダとして見えるものの中のトラックは一切見えない。もしかしたら、相対プレイリストで作ってるせーかもしれない。

 念のため、v1.12にバージョン上げてみたけど、基本的な挙動に変化は無かった。

UZU

 設定がよくわからん。ってことで、とりあえず今回は見送り(^^;)。

長瀬産業 TransGear Media Server V1.5f

 基本的には、I/OのAVeL Link Server、BUFFALOのPCast Media Serverと同等品、つか、OEM。設定からインストールメッセージに至るまで完全に同じフォント、同じダイアログが表示されるのには笑った(^^;)。とは言え、細かい部分でちょこちょこと、見た目だけでなく機能的な差異が各社で見られる。

 さすがに添付品だけあって、こいちはDVX-500aとは相性が良い。
 メニュー画面はどちらかと言うと、比較的すっきりしており、画面上で直接「戻る」ボタンや、ランダム・全再生などの選択は殆ど一切行えないのだが、このへんの各機能はDVX-500aのリモコンに割り当てられており、殆どがショートカットの感覚で操作が行える。
 実際、リピート・ランダム再生は、リモコンのリピートボタンを押すことで、トグルで設定が出来るようになっている。
 画面上に各ボタンが配置されるパターンは、クライアントを選ばないと言う点では確かにメリットではあるのだが、いちいち各ボタンに移動しなければ操作が出来ず、煩雑さと表裏一体だったりもする。

 なお、M3Uプレイリストについては、特に設定項目は無いが、デフォルトでサーバ解釈が行われるようで、ちゃんと再生出来た。プレイリスト内でのランダム・リピート再生も勿論行える。

長瀬産業 Ultimate Server 2.0.0.22

 サーバ側でのトランスエンコード(リアルタイム変換)に対応したサーバ。今回、試せなかった、I/OのAdvanced Serverも恐らく同等品と思われる。

 とりあえず、WMP9とQT6を問答無用でインストールされる時点で、ちょっと萎え(^^;)。
 で、インストールしてみたは良いものの・・・。
 まず、TransGear Media Serverの利点だったリモコンのボタンへの各機能の割り当てが、他の機種との兼ね合いもあるのか、綺麗さっぱり消えている。その分、画面上のボタンは増えてるんだけど・・・、そもそもランダム再生が最初から選べなかったり、さらに、フォルダ指定での再生も出来なかったり。
 M3Uプレイリストの解釈も行われなくなり、実質プレイリストが使用不可になった。

 一応、ランダム再生に関しては、メディアファイルの存在するフォルダで ALL PLAYを選択後、リモコンのリピートボタンを押すことで、ランダム再生モードに移行することは出来る。

 また、基本的にこの手のクライアントで画質を求める気はあんまり無いんだけど、CG画像などを見る限り、明らかに旧バージョンのTransGear Media Serverよりも画質が低下している。

 なんつーか、ホント、トランスエンコードで再生出来ないファイルが再生出来るようになりました、以外の利点が一つも見えず、機能的には退化の一言に尽きる。
 QT6とWMP9と言う、結構クリティカルな依存パッケージを必要とすることからも、即効で切り決定(苦笑)。

 ちなみに、インストール後、QT6をアンインストールすることは可能。この場合でも、トランスエンコードをさせない限り、動作に特に問題は見られない。

I/O DATA AVeL Link Server V2.0a

 Advanced Serverの方は、DLするのに商品シリアルが要るので試せなかったが、こちらはS/Nの入力無しで自由にDLすることが出来る。

 先ほども触れた通り、基本的には、BUFFALOの Media Server、長瀬のTRANSGEAR Media ServerのOEM品。
 ただし、サーバとしての作りこみはかなり良く出来ている。

 BUFFALOのPCast Media Serverでは出来なかった、クライアント側からのランダム再生・全再生の切り替えが行える。

 M3Uプレイリストもちゃんと解釈してくれるし、画面全体の作りこみは、多少ごちゃごちゃしてる嫌いは否めないものの、逆に各機能へのショートカットが常に画面内に表示される格好になっているため、大概の場面で直接各機能へアクセスすることが出来る。

 このへんは、単純にスキンの作りこみの問題なのかもしれない、少なくとも今回試した中ではトップクラスの使いやすさであった。

 また、基本的に画面上に配置されたボタンで、各再生制御やフォルダ・ファイル選択を行うのは既述の通りだが、DVX-500aのリモコンとの相性も比較的良好で、純正ソフトであるTRANSGEAR Media Serverと比べても遜色は無い。

 ほぼフリーでDL出来る状況を鑑みても、今回試した中ではとりあえずこのI/OのAVeL LinkServerが総合的に一番使いやすかった。

 なお、これはAVeL Link Serverに限った話では無いと思われるが、公開フォルダへのメディアファイルの追加・削除を行った場合、動的には反映されない。
 一応、半動的に行うための仕組みとして、ウォッチフォルダなる機構も用意されているが、これは直接各公開フォルダの内容を反映させるためのものでは無いので、公開フォルダを階層化して分類している場合等には必ずしも有効とは言えない。
 ただ、サーバの起動時には、必ず公開フォルダの内容も再走査されるので、公開フォルダの更新時には、その都度、サーバの再起動を心がけるのが良いかもしれない。

EDEN上での動作

 ってことで、一通り試した上で、実際にEDEN(533MHz メモリ256MB)上での動作を確認してみた。
 これまで、DLNAサーバ(DiXiM)、PC-P1LAN起動サーバに関しては、このスペックでもさほど問題無かったんだけど、Syabas系のサーバに関しては少々キツいようだ。
 一応、Pentium3 1GHz メモリ512MBのマシンでの動作も確認してみたが、これくらいスペックあれば、何とか大丈夫のようだ。

 改めて、タスクマネージャを確認してみると、何かAVeL LinkServerだけで60MB以上メモリ食ってる(汗)。これ見ると、もしかしたらCPUじゃなくて、メモリの問題なのかもしれない。
 実際、5分程度の楽曲再生する分には音飛びは発生せず、1時間近くあるネトラジとか、動画データを再生する時だけ、音飛びが発生するんで、データめいっぱいメモリに展開とか間抜けなアルゴリズムになってるのかね(苦笑)。

 も少し、EDENのスペックアップしてやるんでも良いんだけど、現状、Syabas系のデバイスはDVX-500aだけだったりする。
 最終的に、宅内環境はDLNAで固められること考えると、DVX-500aのためだけにEDENのスペック上げるのもナンセンス。うーむ、とりあえずwizdサーバに関してはHS-DGLに任せとくのが吉かいねぇ。