F(x)tec Pro1 ファーストインプレッション
と言うことで遂に到着したハードウェアキーボード付きAndroid端末。
今年(2019年)の3月21日に出資し11月16日に受領。
前身のLivermorium Moto Z Keyboard Modへの出資が2017年3月4日だったのでそこから考えると実に2年と8ヶ月越しのプロジェクトとなりました。
@パッケージ
本体と小箱が一つ。
本体の箱の裏にはシリアルNo.等が記載されたラベルが貼り付けられています。
ラベルには日本国内向けのリサイクルマーク等も記載されていますが技適マークは無し。
小箱の方は特典のケースかと思いましたがイヤホンマイクでした。
@内容物
- 本体
- USB-ACアダプタ
- 海外用ACプラグ
- 日本用ACプラグ
- USB A to TypeCケーブル
- 液晶保護フィルム
- スリーブケース
- クイックスタートガイド
- グリーティングカード
液晶保護フィルムが付いてくるのがすごい有難いですね。
そのうちPDA工房やMIYAVIXさん辺りが作ってくれそうな気はしますが(^^;
・充電関係
付属のUSB-ACアダプタの定格出力は
5.0V 3.0A
9.0V 2.0A
12.0V 1.5A
なので多分18W。USB Power Deliveryの文字は見当たりません。
側面に Qualcomm quick charge 3.0 の表記があります。
コンセントプラグの下にある「PUSH」の部分を押しながら上にスライドさせることでブレードの交換出来ます。
なおPSEマークはありません。
こちらの充電器を使わず、試しに他のUSB PD対応の充電器(Anker Power Port Atom PD1)で充電してみたところ
最初は5V 3.0Aで充電が始まり、数秒後9V 2.0A近くでネゴシエーションされました。
・外観比較
適当に手元にある端末と並べて比較してみました。
左から GeminiPDA、F(x)tec Pro1、Moto Z(初代)
キーボード展開。
奥の左からGeminiPDA、Moto Z(初代)+Keyboard Mod Livermorium
手前にF(x)tec Pro1
頓挫したKeyboard Modの後継として始まったプロジェクトですが、こうして実際に並べてみるとキーの配置やトップの形状などは似てはいるものの Keyboard Mod からのパーツ流用そのものは殆ど無いことが分かります。
・重量
公式サイトでも各種先行レビューでも本体重量の記載が見つけられなかったので実測してみました。
大体 245g くらい。
・SIMカード
DualSIM対応。
但し二枚目のSIMはMicroSDとの排他利用となります。
DSDSに対応し通話とモバイルネットワークをそれぞれのSIMに割り振ることで通話しながらデータ通信を行うことが出来ます。
通話についてですが
着信は優先に設定した側のSIMのみ着信し非優先の側は通話中となります。(双方とも4G LTEの通話SIMの場合)
発信時はどちらのSIMで発信するか選択することが出来ます。
@所感
ここまで本当に紆余曲折あった端末ですが、いざこうして実際に手元に来ると感無量です。
なんだかんだで結局縁にRのついたエッジディスプレイになったこととか
スライド&チルトでなくZヒンジで起き上がって画面の角度が固定になるとか
個人的に好みでない部分はいくつかありますが「道具」としての質感は大変良く仕上がっています。
特にキーボードを畳んだ状態での一体感はこれまでのキーボード付端末の中でも群を抜いています。
既存のスマホの形でストレスなく使えて、さらにキーボードも付いてくるというのがこの端末の本質かと。
そういう意味では同じタイミングで登場したGEMINI PDA(Cosmo Communicator)とは必ずしも対抗するものではなく、良いカンジに使い分け出来るかと思います。