EM chipの互換性

 音声端末で使われているSIM(EM chip)についてですが、これまでに使われていたSIMとは別のSIMが使われています。

 これまでは、画像左の赤色のSIMが使われていましたが、音声端末のSIMは黒色のSIMとなっています。ちなみに、3/25にサービス開始したEMチャージ用にはまた別のSIMが使われているそうで、イー・モバイルにはは都合三種のSIMが存在することになります。

 各SIMの互換性についてですが、少なくともデータ用の赤SIMと音声用の黒SIMについては、基本的な相互互換性は保たれているようです。
 ただし、データ用の赤SIMをH11Tに挿すと、端末起動時に以下のような警告メッセージが表示されます。

 と、警告こそ表示されるものの、実は端末の起動はそのまま行えたりします。
 起動後、メニューから自局番号を確認してみたところ、ちゃんとデータSIMの番号が表示されました。

 ただし、当然のように音声通話を行うことは出来ません。この番号に電話をかけてみても、「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません」と、いつものアナウンスが流れ、着信も出来ません。・・・つか、イー・モバイルのデータ回線って、電話番号はちゃんと存在するのに加入者なしの扱いになるんだ、初めて知った(笑)。

 また、EMnetの契約も当然無いSIMですんで、H11T単体でネットワークへ接続することも出来ません。

 ただし、この状態でモデムとして接続し、クライアント側からダイアルアップ接続を行ってみたところ、ちゃんとネットワークに接続することが出来ました。


 続いて、音声の黒SIMをデータ端末のD01NXに挿してみます。
 こちらについては全く問題無く、普通に利用することが出来ました。


 まとめると

  • ネットワーク接続=赤SIM/黒SIM互換(但し、EMnet契約の有無による違いはあり)
  • 音声通話=黒SIMのみ対応

となり、黒SIMは赤SIMに対して、上位互換と考えて良さそうです。

 後、気になるとすれば、音声用の黒SIMでEMnet以外に接続した場合の課金くらいですか。
 とは言っても、請求情報見る限りでは、パケット通信は一括で表示されており、EMnetと既存のEMOBILE APへの接続で特に区別はされていませんし、S11HTEMnetに加入しない場合もあり得ることを考えれば、別段問題は無いとは思うんですが。こればっかりは実際の請求来てからじゃないと分かんないからなぁ(^^;)。