LG Optimus F3Q D520 その3
日本語ロケールの追加
F3Qは海外端末と言うこともあり、標準の言語選択では日本語が設定出来ない。
MoreLocale2等をインストールすることで日本語が選択出来るようになるが、
以下の通りframework-res.apkを修正することで、「Setting」−「Language & input」から日本語を選択出来るように出来る。
/system/framework/framework-res.apkを抽出しapkを展開。今回はapktoolを使用した。
apktool d framework-res.apk
展開後、以下のフォルダとファイルを追加。
framework-res/res/raw-ja/loaderror.html <- framework-res/res/rawからコピー framework-res/res/raw-ja/nodomain.html <- framework-res/res/rawからコピー framework-res/res/values-ja/arrays.xml <- framework-res/res/valuesからコピー framework-res/res/values-ja/strings.xml <- framework-res/res/valuesからコピー framework-res/res/values-ja-rJP/arrays.xml <- framework-res/res/valuesからコピー
framework-res/res/values-ja-rJP/arrays.xmlを以下のように修正。
- 35666667
- 139750000
- 5
- 修正後のarrays.xml
リソースファイルを再構築。
apktool b framework-res
再構築されたリソースファイル
framework-res/build/apk/resources.arsc
を元のapkの中身と入れ替える。
apkファイルの実体はzipアーカイヴなので、7zipなどで作業出来るが、上記リソースファイルを戻す際は「無圧縮」でないといけないことに注意。
※参考
日本語フォントの入れ替え
標準状態でもCJKフォントは入っているため日本語ロケールを設定してやれば日本語表示は可能。
ただ、例によって漢字は簡体字となってしまうため日本語漢字フォントを追加する。
から、モトヤLマルベリ3等幅 フォントを入手して/system/fonts/に配置。
/system/etc/fallback_fonts.xmlに以下を追記
MTLmr3m.ttf
ファイルの文字コードはUTF-8でなければならない。
注意点として、fallback_fonts.xmlは先頭に書かれたフォントから優先して使われる。そのため上記の設定をファイル末尾で設定すると、ビルトインのCJKフォントが優先して使われてしまうため、それより前の部分で指定する必要がある。
メニュー表示の日本語化
日本語ロケールを選択しても設定(Settings)や電源メニュー等は日本語化されない。
これはそれらのメニューが日本語リソースを有していないためである。
逆に言えば、それらにリソースを追加してやることで日本語表示が可能となる。
設定(Settings)メニューの日本語化
設定(Settings)の実体は
- /system/app/LGSettings3_2.apk
このapkに日本語リソースを加えることで、日本語表示可能。
また、リソースの追加には
- /system/framework/framework-res.apk
- /system/framework/lge-res.apk
も必要となる。
上記三点を適当なフォルダに抽出。
フレームワークのインストール。
apktool if framework-res.apk apktool if lge-res.apk
LGSettings3_2.apkの展開。
apktool d LGSettings3_2.apk
展開後、以下のフォルダとファイルを追加。
LGSettings3_2/res/values-ja/strings.xml <- LGSettings3_2/res/valuesからコピー
後はstring.xml中の英単語を任意の文字列で書き換えていく。
xmlファイル中の
端末をアップグレードするには、暗号化済みアプリの暗号化を事前に解除しておく必要があります。続行をクリックして認証情報を解除した後アプリを復号化してください。完了すると端末の暗号化が選択可能となります。 次へ 管理者によりNFCが無効にされています 3LM Securityは無効にできません 暗号化を有効にする、SDカード内のすべてのデータは消去されます。暗号化されていないカードを挿入した場合、読み取り専用となります。暗号化を有効にするにはOKを押してください スキップ 〜後略〜
- 修正後のstrings.xml
ファイルの文字コードはUTF-8でなければならない。
一部のメニューはさらに別のapkへのリンクとなっているものもある。
LGSettings3_2.apkに限らず、他のapkも同様に日本語リソースを追加することで日本語表示が可能となる。
電源(Phone option)メニューの日本語化(現状不可)
電源メニューの表記はlge-res.apkの中で定義されている模様。
ただ、2015/05/18現在、apktoolでlge-res.apkの展開は出来るが、ビルドが正常に行えない。
そのため、こちらに関しては現時点では日本語リソースの追加が行えなかった。
電話アプリ・通話設定メニューの日本語化(現状不可)
電話アプリの実体はLGPhone_JB.apk。
日本語リソースの追加自体は行えるのだが、一旦apkを再ビルドすると電話アプリ起動時にエラーが発生する。
リソースの追加を行わず、単純にapkを展開・再構築しただけでも発生するため、現状では触らない方が無難と思われる。
また、「設定」−「通話設定」も実体はこの電話アプリの設定画面を呼び出しているため、該当メニューに関しても同様に日本語化不可となる。