ECTACO PARTNER LUX2 その1

 米Ectaco社より発売のAndroid採用の電子辞書&翻訳機。
 Ectaco社は世界初のカラー E-Ink 搭載電子ブックリーダ「jetBook Color」の販売等が有名。
 同社では、元々ほぼ同一スペックでAndroid 2.3.2を搭載したECTACO PARTNER LUXを販売しており、今回のLUX2はAndroid 4.0.4を採用したマイナーアップデート版となる。

スペック

           CPU:SMDKV210(Cortex-A8 1GHz ARM v7互換)
        メモリ:384MB
内蔵フラッシュ:2GB(内ユーザー領域 1GB)
        カメラ:300万画素
    バッテリー:リチウムポリマー 3.7 V, 3350 mAh
      外形寸法:W132 x D98 x H23 mm
          重量:306g(実測)

 CPUの型番からすると、YIC Systemの組込ボード「SMDKV210」がベースとなっている模様。

パッケージ外観


 英日モデルを示す表面右下の国旗マークはシールにて貼付。

パッケージ側面には純正オプション品が記載されている。

パッケージ中箱

内容品一覧

内容物一式

  • 本体
  • USER MANUAL
  • Whats New(クイックインストラクション)
  • USB-ACアダプタ(5V 1A)
  • USB miniBケーブル
  • イヤホンマイク
  • MicroSDカード 4GB(本体 MicroSDカードスロットに挿入済)

 マニュアルに付属品一覧の記載が無いため、標準添付なのか試供品なのか分からないが、Transcend製のclass4 4GBが添付されていた。

本体外観

ディスプレイはこれくらいまで開くことが出来る。

ディスプレイ部分を180度回転させ、折りたたむことでタブレットスタイルとなる。

天板
 外見上のあちこちにデザインされているネジ状のモールドは全てダミー。天板等もネジ止めされている訳ではない。

底面にはカメラを装備。
底面の右肩にはスタイラスペンが収納されている。
スタイラスペン。タッチパネルが感圧式であるため、とくに静電スポンジ等は用いられていない。

バッテリーカバーはスライドして取り外し可能。
カバーを取り外した右上にはリセットスイッチがある。
バッテリーは交換可能。交換用のエクストラバッテリーもオプションとして用意されている模様。

本体前部

本体後部。画面向かって右側に見えているのは映像出力用のHDMI端子。端子形状はMicroHDMIを採用。

本体右側面

本体左側面。画面向かって左から、MicroSDスロット、USB端子(OTG対応)、音声入出力端子が並ぶ。

MicroSDカードスロット

 カードスロットはプッシュポップ式。
 スペック上は32GBまでの対応となっている。試しに手持ちのSandiskの64GB SDXCカードを挿してみたところでは破損したSDカードとして認識される。
 通知バーから、SDカードのフォーマットを実施したところ普通に認識。
「設定」−「ストレージ」での容量表示も問題無く表示されている。

 ただ、その後、カードをマウント解除後に抜き挿ししたり、本体を再起動したりすると再び認識されない状態になることがあった。
 単純に容量が大きいため、エラーチェック等に時間がかかっているだけかもしれないが、あくまでも運用は自己責任で。

USB端子

 OTG採用のため、USB miniABコネクタを使用。
 充電やPC接続時などには通常のminiBケーブルが使用可能。

 USBホストケーブルを用いることで、マウスやキーボード等が使用出来る。
 メーカー的には純正オプションであるC-Pen(読み取りスキャナー)の使用を前提とした機能であるらしく、USBメモリを挿してみたところ正常に認識せず、C-Pen Serviceが自動的に立ち上がった。

音声端子

 通常の3.5mmではなく細型の2.5mm端子を採用。
 いわゆる三極のマイク入力にも対応しており、標準でイヤホンマイクも添付されている。

ACアダプタ

添付ACアダプタ
 所謂、USB ACアダプタ。大きさも割とコンパクト。
 定格出力は5V 1Aと極々一般的なモノなので、普通に汎用品も流用可能と思われる。
 入力は100V-240Vの海外マルチ仕様。ちょっとびっくりしたのは英日モデルを選択したためか、電源ブレードも日本仕様となっていたこと。地味にこれは有難い。

キーボード


 Page Up/Page Downまで備えたフルキーボード仕様。
 Android標準のHome/Serch/Back/Menuに相当するキーもちゃんと装備されている。
 残念ながら数字キーやVolのUp/Down等に関してはFn併用型となる。

 写真だと分かり難いが、質感はゴム系ではなく、硬質のプラスチック系で表面は梨地加工が為されている。
 また、キートップの中心から山形に盛り上がった形状をしており、キータッチは非常に良好。
 反面、折りたたみ時に液晶部にキートップが当たる可能性も高くなるので、液晶保護シートは必須かもしれない。

ディスプレイ

 画面サイズは5インチ 800x480pix。タッチパネルは感圧式。
 液晶の左側面にはタッチキーを装備。Home/Menu/Back/Serchの他、左右キーが配置されている。
タッチキー
 液晶面は完全にフラットでタッチキーの配置された外枠部分と画面の間に段差等は無い。
 画質的にはごく普通のTFT液晶。発色や動画の追従性等も問題は無い。

同様のAndroid電子辞書 DAYFILERとの比較


 大きさはLUX2の方が一回り小さいが、厚みについてはほぼ同等。

 なお、Linux Zaurusとの比較はこちらこちらを参照。

液晶保護シートを貼る

 勿論、純正の保護シートなどは存在しないので、適当なモノを流用。
 とりあえず今回はダイソーのフリーカット液晶保護フィルム(A4)を使用した。

 液晶のサイズは108mm x 65mm
 液晶面全体のサイズは131mm x 85mm(角落としアリ)

 ソフトキー部分の保護のこともあるため、今回は 129mm x 79mm で裁断した上で、角を落として使用した。
貼付後

購入について

 今回はセカイモン経由でebayにて購入。タイムスケジュール的には以下の流れ。

2013/11/08 落札
2013/11/14 出品者より発送連絡の通知
2013/11/21 セカイモンLA発送センターに商品到着、日本へ発送
2013/11/23 羽田空港到着、通関手続き案内
2013/11/24 商品到着

 最終的にかかった費用総額は以下の通り。

本体代金=\40,279(US $406.29)
 手数料=\ 6,041(US $ 60.94)
 配送料=\ 2,420
 消費税=\ 1,200
  合計=\49,941

 勿論、上記は私が今回購入した時点での話であり、配送状況や為替レート等で費用総額は変動すると思われるが、あくまでも一つの目安として記載しておく。