Pale Moon Portable版を使ってみる

 Firefoxの軽量化版で、Portable版が存在すると言うので試してみた。

ダウンロード&インストール

 Pale Moonのの公式サイトから、

  • 「Download」−「Pale Moon>」ー「Pale Moon Portable」

で、Portable版のダウンロードページへ。

 ページ中程の「Download Pale Moon Portable 15.3:」から、適宜バイナリをダウンロードする。

 ファイルは 7zipの自己解凍ファイルになっているので、任意のフォルダに解凍する。
 あとは、解凍したフォルダ内のPalemoon-portable.exeを実行すればOK。
 英語版のままでよければ、インストールはこれだけで終了。

日本語化

 日本語化については、公式でLanguage Packが用意されている。

 Pale Moonを起動し、公式サイトから、

  • 「Download」−「Pale Moon Language packs」

で、Language packのダウンロードページへ。

「Download」の中から、「Japanese ja.xpi」をクリック。

日本語定義ファイル

 リンクをクリックすると、そのままアドオンのインストール画面となる。
 インストール後、Pale Moonを再起動。

 アドレスバーに「about:config」と入力し設定画面を表示。
「general.useragent.locale」を選択。
デフォルトで「en-US」となっているのを「ja」に変更する。

about:config

 以上で日本語化は終了、
 メニューなどもちゃんと日本語化される。

日本語化済 Pale Moon

一時フォルダ

 Pale Moon Poratbleのバイナリ自体はPortableだが、動作時にインストールフォルダとは別に以下の一時フォルダをシステムに作成する。

# Windows XP
\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Moonchild Productions\Pale Moon
# Windows 7
\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Moonchild Productions\Pale Moon

 ディスクキャッシュ等を無効に設定していれば、これらのフォルダが実際に用いられることは無いが、フォルダそのものは作成されてしまうので、アンインストール時や出先のPC等で起動する場合は注意が必要。

>参考 Pale Moonのプロファイルフォルダ、キャッシュの保存先

小ネタ

 起動時のスプラッシュスクリーンは、インストールフォルダ内のPalemoon-Portable.iniで定義されている。

[SplashScreen]
Image=$Lib$\splash.jpg
Title=Pale Moon Portable
TimeOut=2400

 「Image=」で表示する画像ファイルの指定。デフォルトでは\lib\splash.jpgとなっているが、任意の画像に差し替えることも可能。
 「Title=」はスプラッシュッスクリーンのウインドウタイトルに表示する文字列の指定。
 「TimeOut=」の値を変更することで、スプラッシュスクリーンの表示時間を変更することが可能。

その他

 アドオンなどはFirefoxで利用しているものがそのまま使用出来る。
 少なくとも個人的に利用している以下のアドオンについては問題無く動作することを確認。

  • AppLauncher 0.8.7
  • UnMHT 5.7.7
  • User Agent Switcher 0.7.3

 基本的なフォルダ構成はFirefoxに準じる模様。
 試しに、PaleMoonをインストールしたフォルダ直下の「bin\Palemoon\searchplugins」に、Firefoxで使用している検索エンジン定義ファイル(*.xml)を追加したところ、ちゃんと手動で検索エンジンが追加された。

 全体の動作としては、起動時に若干待たされはするものの、さほど長時間でもなく、起動後に動作がもたつくようなことは無い。
 同じ、Portable版Firefoxと比べると明らかにこちらの方が動作が軽いので、しばらくロードテスト予定。