Endeavor ST160EにWindowsXPをインストール(ダウングレード)する

 今回は、プリインストールOSにProfessionalを選択したので、ダウングレード権の行使が可能。
 XP用のドライバも公式に用意されているので、WindowsXPへのダウングレードを行ってみた。

XP用ドライバ及び、インストールメディアの用意

XP用ドライバの準備

 Epson Directのサポートページから、XP用のドライバをダウンロードする。
 用意されているドライバは以下の通り。

  • チップセットドライバー 9.3.0.1019 (2.92MB)
  • Intel Management Engineドライバー 8.0.0.1262 (119MB)
  • Intel Rapid Storage Technology 11.0.0.1032 (17.0MB)
  • ビデオドライバー 6.14.10.5398 (22.9MB)
  • サウンドドライバー 5.10.0.6521 (123MB)
  • ネットワークドライバー 11.13.51.0 (103MB)
  • セキュリティーチップドライバー 2.1.1.0 (48.8KB)
  • セキュリティーチップユーティリティー 4.2.000.2882 (75.2MB)
  • AHCIドライバー (298KB)

 各ドライバは32bit版のみとなる。

AHCIドライバの準備

 XPクリーンインストール時のAHCIドライバ導入にはFDDが必須となる。

 ダウンロードしたAHCIドライバの中身を解凍。
 解凍した”st160e_AHCI\AHCI"内の全ファイルをフォーマット済みのFDにコピーする。

 なお、FDDが用意出来ない場合は、BIOS

「Main」−「SATA Configration」−「Configure SATA As」−「IDE

で、IDE互換モードに設定出来る。
 IDE互換モードでのインストール後にAHCIを導入する手順については、こちら等を参照。

インストールメディアの準備

 XPのインストール用のメディアを別途用意する。
 パッケージ版でも、VL版でも構わないが、OEM版は不可。

Windows XPのインストール

 用意したメディアから、WindowsXPのセットアップを起動。
 インストーラが起動したら、「F6」を押し、サードパーティドライバの読み込みを指定する。
 ドライバの読み込み画面が表示されたら「S」を押し、読み込むドライバを指定。
 ST160Eの場合は

Intel(R) 7 Series Chipset Family SATA AHCI Controller

を選択する。(.../C216...では無いので注意。)
 選択したドライバが表示されたら、「Enter」でセットアップを続行。

 以後は、通常の手順通りにWindowsXPをインストールする。
 なお、プロダクトキーを入力を要求された場合には、一旦インストールに使用したメディアのキーを入力。
 インストール後にライセンスセンターからダウングレードライセンスのプロダクトキーを取得し変更する。

ダウングレードライセンスキーの取得

 Microsoftのライセンス認証窓口に連絡する。
 本来はライセンス認証ウィザードから行うらしいが、今回はVL版のメディアを使用したためアクティベート済となってしまい、ウィザードが起動しない。

 なので、以下のページに記載されている連絡先に電話にて連絡し、ライセンス認証手続きを行った。

Microsoft サポート ライセンス認証

 ページに記載されている電話番号に連絡すると、自動音声でガイダンスが流れる。

まずは、案内音声の選択、

  • 1=日本語

 続いて、ライセンス認証を行う製品を選択、

  • 1=Windouws OS

 続いて、ライセンス認証ウィザードで表示されるインストールIDの入力を求められる。
 前述の通り、今回はウィザードが表示されないので、IDも入力出来ない。

 しばらく、そのまま待っていると「この処理を完了することが出来ません」とガイダンスが流れる。
 そのままさらにしばらく待つと、担当者に電話を繋ぐかを聞いてくるので、

  • 1=担当者に繋ぐ

を選択。

 担当者に繋がった時点で、ダウングレードの旨を伝える。
 その際、

  • ダウングレード元のOS(Windows7 Professional)
  • 元OSのインストール先(メーカー製PC プリインストール)
  • ダウングレード先のOS(WindowsXP Professional 32bit)

の確認を求められる。

 なお、キーの発行にあたってはダウングレードに使用したメディアの種別に応じたキーが発行される。
 今回は、VL版を使用したので、VL版のプロダクトキー発行となる。

 VLのキー発行にあたっては、使用したVLのライセンス契約番号とライセンスIDの確認を求められた。

 プロダクトキーは、電話口で伝える他、希望するメールアドレスへも送信してくれる。
 改めて、電話口で聞かれたアドレスに届いたので、特にVLSCに登録してあるメールアドレスでなくても構わない模様。

各ドライバのインストール

 各ドライバのインストール手順については、それぞれのパッケージにReadme.txtが用意されており、そちらの詳細な記述がある。
 セキュリティチップ関係などは、システム自体が起動出来なくなることもあるので、特に注意が必要。

Chipset Intel HM77 Express

st160e_chipset_9_3_0_1019_xp\XP_32bit_WHQL-ed_9.3.0.1019\infinst_autol\Setup.exeを実行。
インストール後、再起動。

LAN Intel 82579V Gigabit Network Connection

st160e_lan_11_13_51_0_xp\LAN_allOS_11.13.51.0_PV\Autorun.exeを実行。
「ドライバーとソフトウェアのインストール」を選択。

.NET 3.5 Frameworkのインストール

 以下のドライバの動作に必須となる。

  1. Intel Management Engine
  2. Intel Rapid Storage Techonology
  3. Intel HD Graphics 4000

 Windows Update経由か、Micorosoft Download Centerからパッケージを取得。
 フルパッケージ版以外は、インストール中に追加モジュールをネットワーク経由で取得するので、事前にネットワークドライバのインストールが必要。

Intel Management Engine
  • PCIシンプル通信コントローラ

st160e_ime_8_0_0_1262_xp\ME8_5M_8.0.3.1427\Installers\ME_SW\Production\Setup.exeを実行。

 動作には.NET Framework 3.5以上が必要。
インストールされていない場合は、ドライバのみがインストールされ.NET 3.5はインストールされない旨の警告メッセージが表示される。

Intel Rapid Storage Techonology

st160e_irst_11_0_0_1032_xp\iRST\iata_cd\Setup.exeを実行。

 動作には.NET Framework 3.5以上が必要。
インストールされていない場合は、ドライバのみがインストールされ.NET 3.5はインストールされない旨の警告メッセージが表示される。

 インストール時にAHCIドライバを導入している場合、そちらのバージョンの方が新しいようで、インストール時に古いドライバで上書きするか確認された。

VGA Intel HD Graphics 4000
  • ビデオ コントーラ (VGA互換)

st160e_video_6_14_10_5398_xp\winxp\Setup.exeを実行。
インストール後、再起動。

 動作には.NET Frameworkが必要。
インストールされていない場合は、警告メッセージが表示された上で、ドライバのインストールが開始される。

Audio Realtek High Definition Audio
  • High Definition Audio バスのオーディオ デバイス

st160e_audio_5_10_0_6521_xp\6521_PG342_Win7_Vista_XP\Setup.exeを実行。
インストール後、再起動。

セキュリティチップドライバー

st160e_tpmd_2_1_1_0_xp\Driver_install.batを実行。
インストール後、再起動。

 セキュリティチップの使用は任意。
 無効にしたい場合は、BIOS

「Security」−「TPM LPC Decode」−「Disable」

に設定する。その場合、Windows上でもドライバは不要。

セキュリティチップユーティリティー Infineon Security Platform

tpm_u_4_2_xp_w7\TPM_HostSW_4.2_IFX_RTM\Setup.exeを実行。
インストール後、再起動。

 セキュリティチップを使用しない場合は、ドライバと同様に不要。

XPインストール後のHDD使用量

 セキュリティチップ関係以外の全てのドライバを当て終わった時点でのHDD使用量は4.19GB(内ページファイル1.99GB)。
 また、Windows Updateを一通り当て終わった時点で、HDD使用量は6.17GBだった。