YINLIPS YDPG18A

 見ての通りのPSPandroid端末。

 とは言うものの、液晶サイズは5インチもあり、実際にPSPと並べてみると結構大きい。
PSPとの比較
 上から、PSP-1000、PSP-2000、YDPG18A。

 厚みについてはPSP-2000と同等程度なので、むしろPSP-1000の方が分厚くなる。
PSPとの厚み比較

 重量的にはPSP-1000が280g、PSP-2000が189g。
 YDPG18Aが265gなので、重さもPSP-1000より軽い。

 本体色は、白と黒の二色がある模様。
 今回、特に色指定せずに注文したところ、白が到着した。

 本体はALLプラ製ながら、質感は割と良好。
本体正面
 バリや歪みなども無く、筐体を捻ってもギシギシ言ったりもせず、むしろ高級感のある造り。
 本体前面にはインカメラも搭載。

本体背面
 背面には5Mピクセルカメラ。
 スピーカーも背面に設置されている。

本体上部
 上部には電源ボタン、HDMI(mini)端子、ホームボタン、メニューボタンが並ぶ。
 両サイドにはPSPと同様のLRボタンを搭載。

本体下部
 下部には、リセットボタン、DC電源端子、USB、ヘッドホン出力x2、MicroSDスロットが並び、さらにその横にMICも搭載している。

パッケージ

 紙箱ながら、割としっかりしたパッケージ。
パッケージ

 内部は二段式となっており、上トレイに本体、その下に付属品一式が収められている。

パッケージ上部
パッケージ下部

パッケージ横面
 パッケージ横面には怪しいURLが(苦笑)。

付属品

 付属品は以下の通り。

  • イヤホン
  • USBミニBケーブル
  • ACアダプタ
  • 説明書
  • 保証書

付属品一式

ACアダプタ

 出力は5V 2A。ケーブル長は1.0m。センタープラス。
 コネクタはEIAJではなく、それより一回り細い。1.3mmもしくは1.4mm径のDCプラグを使用。

 ACアダプタを繋ぐと、本体左下のLEDが点灯し、電源ONになる。
本体LED
 上の赤LEDが充電中ランプ。充電完了すると消灯。
 下の青LEDが電源ランプ、電源ON時に点灯。

バッテリ

 カタログ上の定格は2900mAh。本体内蔵式のため、交換等は不可。
 個体差はあると思うが、今回届いた本体の初期充電状態は80%くらいだった。

 満充電状態から、画面の輝度を最高にし、連続でMP4動画を再生させ続けたところ、大体4時間程動作した。
 その後、改めて付属のACアダプタで再充電。満充電までは大体3時間くらいだった。

テスト環境

使用ソフト:MX動画プレイヤー
設定:輝度最大、音量最大、SWデコーダー使用
ソース:SDカード上のMP4データ(480p)

  • 13:36 再生開始
  • 17:12 残量15% 警告メッセージ表示
  • 17:17 強制電源OFF
  • 17:20 充電開始
  • 20:09 充電完了

本体情報

  • モデル番号=crane_e602
  • Androidバージョン=2.3.4
  • ベースバンドバージョン=unknown
  • カーネルバージョン=2.6.36-android

 イースターエッグは起動せず(笑)。

ハードキー

 上下左右カーソルキー、A、B、X、Y、L、R、SELECT、START。
 電源、Home、Menu。さらに、アナログパッドを模した四方向キーパッドを搭載。

 各キーの割り当ては以下の通り。

  • カーソルキー=上下左右
  • アナログパッド=上下左右
  • ESC=戻る
  • START=決定
  • 電源=電源
  • FN+カーソル上=メディア音量UP
  • FN+カーソル下=メディア音量DOWN

 これ以外のキーについては標準では反応せず。
 ただし、キーコードはきちんと出力されている模様。

液晶

 液晶サイズは5インチ。800x480。微妙に4:3でも16:9でもない。
 液晶の品質自体は割と普通。ゲームや動画を映していても、特に遅延なども感じられない。
 ただ、バックライトは最大輝度にしても若干暗めの印象がある。

HDMI出力

 コネクタ形状はミニHDMI
 接続すると、本体の画面そのままに1080pで出力される。
 ちゃんと音声もHDMIから出力される。
 特に遅延などもなく、ゲームや動画等も普通に出力される。

無線LAN

 11b/gに対応。
 Wi-Fi設定を確認すると、最初から、yinlipsなるAP情報が存在。製造時の動作確認用?
 無線LANを動作させるとスピーカーにノイズが乗る。どうも、Wi-Fi通信を行うと、そこからノイズを拾ってしまう模様。
 Wi-Fi OFF或いは、USB経由の有線LANで通信する場合は大丈夫だった。

マイク

 マイク関係のアプリを起動するとエラーが出る。
 Google音声検索も使用不可。
 通話機能殺してる副作用?。

USB

 USB OTG対応。
 ただし、端子形状が通常のMiniBとなっているため、MiniAオスタイプのコネクタを用いたホストケーブルは使用出来ない。
 軽く試してみた限りでは、マスストレージ、HID、有線LANの動作を確認した。

ストレージ

 内蔵ストレージの空き容量は、初期状態で323MB。
 「/sdcard」にユーザ領域がマウントされている。
 MicroSDは、電源ONのままで抜き差し可能。
 マウントすると、「/mnt/extern_sd」にマウントされる。
 USBマスストレージも同様で、こちらは「/mnt/usbhost1」にマウントされる。

HID

 マウス、キーボードが使用可能。
 キーボードの配列はUS配列となる。
 ゲームパッドも繋いでみたが、こちらは反応しなかった。

有線LAN

 基本的には挿すだけで認識。
 アダプタを認識すると、ステータスバーに通知アイコンが表示される。
 接続設定は、「設定」−「Ethernet configration」で行う。
 現時点で、動作確認したアダプタは以下の通り。(随時追記)

  • BUFFALO LUA-KTX OK
  • PLANEX UE-200TX-G2 OK
  • PLANEX GU-1000T NG
  • WINSTARS WS-NWU220G NG

動画再生

 MX動画プレイヤーを使用して、SDカード上に置いた、1080iなMPEG2-TSを再生させてみたところ、普通に再生。
 SWデコーダ、HWデコーダともに使用可能。どちらを使用してもとくにカク付いたり、コマ落ちしたりすることも無く、綺麗に再生された。

その他

 言語は最初から日本語が設定されている。
 通知バーに3Gのステータスアイコンは表示されるが、設定画面には通話関係の設定が見つからない。
 意図的に3G及び、通話関係に設定は無効にされている模様。
 android 2.3以降で、標準搭載の筈のSIPも利用出来ない。