開発環境 MinGW(GCC)のインストール

インストーラの取得

 MinGWDownloadsから、最新版のインストーラを取得する。

画面上に

Looking for the latest version? Download

と表示されているので、素直にそれに従って以下のファイルをダウンロード。

mingw-get-inst-20111118.exe (591.9 kB)

自前で探すなら
「Installer」−「mingw-get-inst」以下の最新版を確認する。

MinGWのセットアップ

 ダウンロードしたインストーラを実行する。
 インストールにはネットワーク環境が必須となる。


 「Next」をクリック。


 「Next」をクリック。


 使用するRepositoryの選択。
 インストーラ作成時点でのVersion(デフォルト)を使うか、最新版を使うかを選択する。
 どちらにしても、パッケージ本体はネットワーク上から取得することになる。
 「Download latest repository catalogues」を選択して、「Next」をクリック。


 ライセンス条項の表示。
 「I accept the agreement」にチェックを入れ、「Next」をクリック。


 インストール先の選択。デフォルトは「C:\MinGW
 「Next」をクリック。


 スタートメニュー項目の作成。デフォルトは「MinGW
 作成しない場合は、「Don't create a Start Menu folder」にチェックを入れる。
 「Next」をクリック。


 インストールする機能の選択。
 デフォルトは「C Compiler」にのみチェックされている。
 必要なものにチェックを入れ、「Next」をクリック。


 設定内容の確認。
 問題が無ければ、「Install」をクリック。


 自動的にRepositoryを取得し、パッケージが展開される。


 セットアップ終了。
 「Display mingw-log」にチェックが入っていると、インストールされたファイルの詳細ログが表示される。

動作確認

 基本的には、コマンドプロンプト上での作業となる。
 コマンドプロンプト起動後、以下の環境変数を設定。

SET PATH=%PATH%;C:\MinGW\bin
SET C_INCLUDE_PATH=C:\MinGW\include
SET CPLUS_INCLUDE_PATH=C:\MinGW\include
SET LIBRARY_PATH=C:\MinGW\lib

恒常的に使用するのなら、
「コントロールパネル」−「システム」−「システムの詳細設定」
「詳細設定」タブ−「環境変数(N)」
で設定しておいても良い。

CUIアプリの動作確認
//hello.c
#include 
int main(){
printf("Hello World!\n");
return 0;
}
gcc hello.c -o hello.exe

実行結果

GUIアプリの動作確認
//helloWin.c
#include 
int WINAPI WinMain(HINSTANCE hInst,HINSTANCE hPrevInst,LPSTR pCmdLine,int showCmd){
MessageBox(NULL,"Hello World!","HelloWin",MB_OK);
return 0;
}
gcc -mwindows helloWin.c -o helloWin.exe

実行結果

ポータブル化

 パッケージが展開されたフォルダ「C:\MinGW」をリムーバブルメディアに丸ごとコピーする。
 コピーしたフォルダに以下の起動用バッチを作成する。

REM MINGWP.BAT
SET PATH=%~dp0bin;%PATH%
SET C_INCLUDE_PATH=%~dp0include
SET CPLUS_INCLUDE_PATH=%~dp0include
SET LIBRARY_PATH=%~dp0lib
%COMSPEC%

 バッチファイルを実行すると、環境変数設定後、作業用のコマンドプロンプトが開く。

キー入力について

「{、}、[、]」については、物理キーが存在しない。
「<、>」については、キー表記はされていないが

> = Shift+,
< = Shift+.

で、入力可能。