工人舎 SA1F00B 二日目

型番

 基本的には、HDD容量の違いだけと先日書いたんですが、キャンペーンモデルの型番が今一不透明なんで、ちょっとメモしときます。

 まず、基本モデルとなるのがSA1F00A。これは、内蔵HDDが40GBのモデルです。
 次に、Microsoft Office Personal Edition 2003がプリインストールされ、内蔵HDDが80GBとなったモデルが、SA1F00Bになります。
 なお、HDD容量と、OFFICEの有無以外には両モデルの差異は全くありません。

 で、上記とは別に、キャンペーンモデルとして、メーカー直販でのBTOで、SA1F00AのHDDを80GBにする事が出来ます。(私が今回購入したモデルもこれ)
 このキャンペーンモデルは、あくまでもSA1F00AのHDD増量モデルって扱いになる筈なんですが、今回手元に届いたモデルの型番はSA1F00Bになっており、その上で別途筐体、及び外箱にキャンペーンモデルを示すシールが貼付される格好になってました。


 まぁ、多分、生産ラインの都合上、最初からHDD80GBが搭載されているSA1F00Bにキャンペーンモデルのディスクイメージをリカバリして出荷してるんでしょう。これが、初回出荷分だけの話なのか、それとも今後もHDD80GBモデルに関しては、ベース型番がSA1F00Bとなるのかは二次出荷以降を見ないと分からないんですけどね。

 とりあえず、現時点では、同じSA1F00B型番でも、OFFICEがプリインストールされたモデルと、そうでないモデルの二種が存在するってことになります。

 ちなみに、内蔵の80GB HDDですが、少なくとも今回手元に届いたSA1F00Bについては、HGST(日立)のTravelstar 4K120 (HTS421280H9AT00)が使われていました。

CF、SD/MMC/MSカードスロット

 てっきり、よくある安物のリーダーがUSBで接続されてるだけかと思いきや、両者ともPCI接続のれっきとしたコントローラが搭載されてました。

 CFの方は、Texas Instruments の PCIxx12 Cardbus Controller。
 SDについても、SDA 標準準拠 SDカードコントローラが認識されてます。
 さらに別途、Texas Instrumentsの Integrated FlashMedia Controllerって文字も見えるんで、どうも1チップで、I/O含めCF/SD/MMC/MSを扱うTIのコントローラチップが搭載されてるっぽいですね。
 しかし、スロットはCF(16bit PCカード相当)なのに、コントローラはCardbus対応してるってのは、仲々悩ましい構成ですな(苦笑)。

キーボード

 個人的には割と気に入ってます。

 見た目以上にストロークが深く、しっかりとキーを押した感があります。
 ただ、逆に巷で色々と言われるのも、一重にこのストロークが最大の理由なんでは無いかと思います。

 ストロークが深いと言うことは、当然それだけ深く押し下げないとキーは認識されません。で、そうなるとSA1F00Bの場合、なまじフットプリント(キートップ)の小ささに比例して、より深く押し下げないといけない感覚になる訳で。

 さらに、メンブレン型キーボードの肝と言える、ラバーカップが、割と高級・・・と言うか、既存のA4サイズクラスのものと同じものが使用されているようです。これが良し悪しで、応力が1サイズ上のノートと同じと言うことは、表面積の大きさに反比例して押し下げ抵抗も増加することになります。

 最近のノートPCでは全然ストロークの無い、ぱたぱたした質感のキーボードも多く見受けられます。そういったキーボードの使用感に親しんでいる上で、さらに見た目の感覚以上にストロークが深いとなれば、打ち漏らしが多発するってのも無理の無い話かと思われます。

 正直、これに関しては私も購入前に店頭で、初めて触ってみた時、多少とまどったのも事実です。
 ただ、最初にも書いた通り、私の個人的な好みとしては、ストロークが深く、しっかりとした打鍵感のあるキーボードが好きですんで、そういう意味ではむしろ好みの味付けなんですけど。

動画再生

 いちお、先日のファーストインプレッションでも書いたんですが、も少し詳細追記しときます。

 MPEG2のコーデックについては、WinDVDがプリインストールされてますんで、とりあえず見る分にはデフォルトでもOKです。
 ただし、実際に再生させてみたところ、確かにビットレート的には、6.0Mbpsあたりがギリギリのラインでした。ただ、逆に、いわゆるSP画質の4.6Mbpsくらいなら十分見られるんで、個人的にはそれなりに実用レベルかな?、とは思います。このへん、も少し軽いコーデックやプレイヤー探してみるのも、面白いかもしれません。

 また、DiVXやMS-MPEG4等は割とサクサク。手持ちのデータの中では、割とレート高めな640x480 30FPSの動画再生してみたんですが、このへんでも全然問題無く再生されてます。
 MPEG2の再生状況見てる分には、よりCPUパワーを必要とするこれらのコーデックのがシンドいんじゃないかと思ってたんですけどね。

ブートデバイス

 BIOSの設定によって、以下の四種をブートデバイスに指定することが出来ます。

  • Hard Drive
  • USB CD-ROM Drive
  • USB Floppy Disk
  • USB Hard Drive/Flash Drive

 上記の通り、内蔵HDD以外のブートに関しては、事実上USBからのブートが唯一の選択肢となります。理論上はCFからのブートも出来る筈ですが、BIOSが対応してくれてないので(^^;)。

 ただし、USBからのブートに関しては、若干クセが強いようで、いくつか注意が必要です。

USB Floppy Disk

 特に、目立った不都合は見当たりません。
 とりあえず、手元にあったWindows98(SE)、XP、NetBSD等の起動ディスクを試してみましたが、どれでも問題無く起動しました。

USB CD-ROM Drive

 CDからのブートに関しては、色々と注意が必要なようです。

 まず、そもそも起動デバイスとして認識出来るCD/DVDドライブそのものを選ぶようです。

 手持ちの機材でも、Panasonic LF-P767Cでは問題無く起動するのに、同じPanasonicLF-P967Cではブート出来ませんでした。

 別途、他のデバイス(内蔵HDDのXP、FDから起動したDOS等)で起動した後は、両者とも問題無く動作してますし、別のマシン(ThinkPad T23)では、LF-P967Cでちゃんとブートも出来るのも確認していますので、純粋にSA1F00BとLF-P967C、より正確に言えば、LF-P967Cに使われているIDE-USBブリッジチップがSA1F00BのBIOSと相性が悪いようです。逆に言うと、光学ドライブに限らず、同じブリッジチップを用いたUSB-IDEバイスに関しては、同じくブート出来ない可能性もあるでしょうね。


 また、ソフトウェア面に於いても、いくつかのブータブルCDで起動に失敗するのを確認しています。

 つか、ぶっちゃけ、98SEの起動CDだけなんですが。

 98SEの起動CDでも、最初のHDD or CD-ROMの起動選択メニューまでは表示されるんで、どうもその後にCOMMAND.COMをロードする時点でこけてるっぽいです。

 この後に記述するUSB Hard Drive/Flash Driveでも、同様の症状が発生してるんで、このへんBIOSのUSB CD-ROM/HDDのレガシーサポート(エミュレーション)で、不都合が発生してるんじゃないかと思われます。

USB Hard Drive/Flash Drive

 USB接続のHDDやUSBメモリからの起動もサポートされてます。

 手持ちのUSBメモリいくつかにLinux系のブートローダ(syslinux)を仕込んで起動を試してみました。

 ざっくりとですが、起動確認したUSBメモリは以下の通りです。

 厳密にUSBマスストレージクラスに準拠しておらず、Zaurusで巧く認識しなかったようなUSBメモリでも、問題無く起動してますんで、USBメモリに関しては割とどれも問題無く認識するようです。

 また、USB-HDDに関しても、同じく手持ちのLogitec LHD-PBC40FU2で試してみたところ、こちらでも問題無く起動しました。
 とは言え、こちらもCD-ROMの時と同様、使用されてるUSB-IDEブリッジチップによっては、不具合が発生する場合もあるかもしれません。

 また、これもCD-ROMの時と同様、USBメモリ、HDDに関わらず、DOSをブートさせようとすると、やはり途中でハングアップしてしまいました。